1950年開業の「西武園ゆうえんち」が装いを新たにグランドオープン!
コンセプトは「心あたたまる幸福感」1950年開業の「西武園ゆうえんち」、装いを新たにグランドオープン!70周年を記念してリニューアルを進めていた「西武園ゆうえんち」が、5月19日にグランドオープンしました。そこで今回は、新しく生まれ変わった同施設の注目ポイントを楽しみ方や見どころを交えて紹介します。
「心あたたまる幸福感」とは、これ如何に?
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INDEX →紙芝居屋のふしぎ |
物語は「西武園ゆうえんち」駅からすでに始まっている | |
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西武鉄道山口線に揺られていると、芝生の空地や土管、そして高台にそびえるレトロな佇まいの「夕陽館」など、熱気を帯びていた昭和の雰囲気を感じられる風景が目に飛び込んできます。 | |
そして、「西武園ゆうえんち」駅の改札を出ると、目の前のメインエントランスには日活映画のポスターさながらの看板や実際に長崎県で走行していた路面電車の車両がお出迎え。そう、入園前からすでに物語はスタートしているのです。西武鉄道山口線に乗ったらワクワクの心構えをお忘れなく♪ |
“あの頃の活気ある昭和”に心つかまれる「夕日の丘商店街」 | ||
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入園ゲートをくぐるとすぐ、 “あの頃の活気ある昭和”を彷彿とさせる商店街がお目見えします。その名は「夕日の丘商店街」。ここには肉屋や魚屋など、さまざまな店が軒を連ねています。その雰囲気は、まさに活気づいていた戦後の昭和そのもの。さりげなく置いてある小物やポスターなど、細部にわたってこだわっているところにも注目です。 |
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「夕日の丘商店街」を楽しむためのポイント | |
商店街の住人たちは、おせっかいだけど、人情味のある人々。店舗の住人や駐在さんなどのキャストが、商店街を自由に闊歩していたり、店番をしていたりします。 | |
そこで、住人を見かけたら、ぜひ話しかけてみましょう。そう、ここでの楽しむべきポイントは、住人たちとのコミュニケーション。ここでしか聞けない話が聞けちゃうかもしれませんよ。 | |
また、ドロボーと駐在さんとのチェイス・パフォーマンスも見どころのひとつ。いつ起こるかわかりませんが、「萬屋雑貨店」あたりにいれば遭遇できるかも♪
こうした商店街の住人たちの生活を垣間見たり、実際にふれ合ったり——。あたかもここの住人たちと同じ日常を過ごしているかのような没入感に浸れることが、ここでの醍醐味です。 |
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ちなみに、喫茶ビクトリヤの看板娘カオルちゃんと駐在さんは、なにやら気になる仲!? その真相は、実際に本人たちに聞いてみよう! |
「西武園通貨」を手に入れよう! | |
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©TEZUKA PRODUCTIONS | |
園内のアトラクションや商店街での買い物に使える通貨は、専用の模擬通貨「西武園通貨」のみ。同通貨は、エントランスの発券所のほか、商店街にある「夕日丘郵便局」や園内各所にいる「園通貨交換係」でも購入可能です。通貨のノスタルジックな風合いにもぜひ注目してみて♪(WEBでの予約販売あり) |
「龜山新聞舗」の新聞はすべからく必携すべし! | |
商店街を入ってすぐ右側にある「龜山新聞舗」。まずはここで「夕日の丘新聞」をゲットしましょう。なぜならば、この新聞には園内マップや見どころなどが余すところなく記されているから。そう、これは園内を遊びつくすためのマストアイテムなんです。 また、旧漢字や書体、そして端々に散りばめられた広告にも“昭和ノスタルジー”テイストが満載。新聞の記事仕立てで読み物としても楽しめます。
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「青果 八百八」のたたき売り | |
「肉のおほみ」のとなりにある「青果 八百八」では、威勢のいいヤオハチさんによるバナナのたたき売りが。ちなみに、ヤオハチさんの帽子の数字「8-77」は「バナナ」になぞらえたものだそう。軽妙な名調子に乗せられて、高く売りつけられないようにご注意を(笑)。 |
紙芝居屋のふしぎ | ||||
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また、商店街を散策していると、自転車に乗った紙芝居屋が気ままに始める紙芝居に遭遇することも。 紙芝居のストーリーもさることながら、ここでの注目は、その効果音にあり。自転車を停めるスタンドを引く音や紙芝居の木の扉を開く音など、効果音を巧みに使って臨場感を引き立てています。 そしてその効果音、実にタイミングよく、しかもアドリブの動きもピッタリ合っているのです。この不思議は、ぜひ紙芝居屋に聞いてみましょう。 |
昭和駄菓子の代表格“ポン菓子”の実演は必見! | |
生米に熱と圧力をかけて爆発させることで出来上がる“ポン菓子”。爆発の迫力と轟音とできたてのほんのり甘くて優しい味わいが、子どもたちを惹きつける駄菓子として人気を博していました。ここではなんと、そのライブで体験ができちゃいます。 | |
まず、「中富米店」でポン菓子用の米を購入。そして指定の場所に向ったら、目の前で作られるポン菓子の爆発の迫力と轟音を体感しましょう。出来たてのポン菓子の味わいはきっと忘れられない思い出の味になることでしょう。 |
昭和グルメを味わおう(肉のおほみ/喫茶ビクトリヤ) | |
“昭和のおかず”といえば、コロッケは欠かせません。 「肉のおほみ」のクロケットは、黒毛和牛のうま味と揚げたてのサクッとした食感が◎。昔ながらの”お肉屋さんのコロッケ”は、思わずおかわりしたくなるほどヤミツキになること間違いなし♪ 商店街散策のお供におすすめです。 |
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また、「喫茶ビクトリヤ」も要チェック。ここでは「クリイムソーダ」やケチャップたっぷりの「スパゲッティ・ナポリターナ」など、昭和の純喫茶メニューを味わいましょう。給仕をしてくれるウエイトレスや店内の装飾にも注目です。 | |
リアルな時の流れを感じる乗り物たち | |
↑オクトパスアドベンチャー ↑バイキング |
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商店街を抜けると、「オクトパス・アドベンチャー」や「バイキング」など、これぞ「ザ・遊園地」ともいうべき数々のアトラクションが見えてきます。そう、ここにある乗りものは、創業当時から活躍してきたものばかり。今回のグランドオープンでは、効果音を加えるなどでソフト面のみをリニューアルしているものの、ハード面はあえて往時の姿のままにしています。 | |
昭和の時代からリアルに時を刻んできたアトラクションたちは、往時を知らない子どもたちの心にも、どこか懐かしくてほっこりとした気持ちにさせることでしょう。 |
ただの映画館ではなかった!「夕陽館」で息を飲む迫力を体感 | |
正面エントランスから左側の高台にある映画館「夕陽館」。ここで上映される映画は、「ゴジラ・ザ・ライド大怪獣頂上決戦」。いや、もとい。実は映画ではなく、“体感型アトラクション”なんです。 息を飲むほどのド迫力の映像と臨場感たっぷりの演出で、スリリングな世界を体感! この体験は、まさに「百聞は一見にしかず」につきます。 |
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TM & © TOHO CO., LTD. | |
TM & © TOHO CO., LTD. |
子連れファミリーは「レッツゴー!レオランド」も要チェック! |
©TEZUKA PRODUCTIONS |
また、今回のグランドオープンでは、小さな子どもと一緒に楽しめるファミリー・エリア「レッツゴー!レオランド」が新しくお目見え。このエリアでは、日本を代表する漫画家・手塚治虫氏の人気作品「ジャングル大帝」と「鉄腕アトム」のキャラクターが登場。4つのライド・アクションと「巨大すごろく」や「巨大トリック・アート」の合計6つの懐かしくも新しさを感じるコンテンツが楽しめます。 |
↑飛べ!ジャングルの勇者レオ ©TEZUKA PRODUCTIONS |
ちなみに「レオとライヤの夕日列車」は、昨年8月に惜しまれながら閉園した「としまえん」で活躍していた木製列車をリニューアルしたもの。昭和の時代からゲストを楽しませてきた乗りものは、心機一転、別天地でこれからも走り続けます。 |
↑レオとライヤの夕日列車 ©TEZUKA PRODUCTIONS |
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“あの頃の活気ある昭和”を満喫しつくした夕暮れには、なんだか心がポカポカ。
明日もきっと、いい日になる——。
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【施設概要】 |
●名称:西武園ゆうえんち ●駐車場:有(約1000台) ※有料(1800円) 【1日レヂャー切符】(入園+アトラクションフリー)大人(中学生以上)4400円 /子ども(3歳~小学生)3300円 【○得1日レヂャーパック】(入園+アトラクションフリー+西武園通貨450園分)大人(中学生以上)9500円 /小人(3歳~小学生)8500円 ※2歳以下は無料 ※WEB予約販売あり
<西武園通貨>
<子連れファミリー情報> ●おむつ交換台(園内各所) ●赤ちゃん休憩所(レッツゴー!レオランド内1カ所)※授乳スペース、おむつ交換台、電子レンジ、ミルク用温冷水
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取材・文/山口瑠美子(編集部) |